2010年02月15日

ハイチ地震レポートNo.30

現地のクワテモックさんがハイチ地震1ヶ月の様子を伝えてきました。短いレポートですが、ご紹介します。
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昨日(12日)は地震から1ヶ月目に当たる日でした。国家的に喪に服し、至る所で活動が中止され、祈りと賛美歌が響き渡りました。私は、プチ・リビエラ(Petit Riviere)というコミュニティに移動クリニックとして医療チームを連れて行きました。私たちが医療活動をしに入った隣では、教会で人々がずっと祈り歌い続けていました。
午後、コロンビア赤十字の知人が子どものために物資を持ってきてくれたので、早速、3カ所の児童養護施設に配りました。最初の施設では温かく迎えられ、2カ所目ではイベントに招かれました。そこでは、子どもたち全員が参加して、地震1ヶ月目の勇気づけの活動が始まっていました。地震で両足を無くした6歳の女の子を中心に子どもたちが座り、奮い起こすような素晴らしい歌を歌い始めました。
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ハイチ地震からちょうど一ヶ月目に、おそらく今最も世界中が注目している「バンクーバー五輪」が開幕した。開幕5日前にバンクーバー入りした、カナダ初の黒人総督ミカエル・ジャン氏は、ある式典でこう挨拶した。「世界から若い選手たちが集まって能力の限界に挑戦する間も、日々、勇気、忍耐そして希望を教えてくれるハイチの人たちを忘れてはならない」と。実はこうしてハイチ地震への支援を呼びかけた彼女は、40年前にハイチ独裁政権の圧制を逃れ、難民としてカナダに移住して来られ、苦学してジャーナリストになり、事実上国家元首である総督になられたそうだ。200以上の民族が共生するカナダだからこそ、こんなすばらしいリーダーが生まれるのだろう。多様化がもたらした゛平和の技術゛だ。カナダには「民族や人権の多様性を尊重する」という政策があるそうだ。

さて彼女は本番の開会宣言では五輪憲章の取り決めを意識して、ハイチ地震にはふれなかったとのこと。きっと胸中は穏やかではなかったかも知れない。でもこうしたメッセージが、ハイチ人の一人ひとりにしっかりと届き、そのハイチで一度醸成されたメッセージが、支援者にも届き、双方が学ぶ、まさに「支えあい、学びあい」の振る舞いが、今ハイチから世界中に伝播し始めている。是非被災地KOBEからも「寄り添いあい」という言葉も加えたい。日本からすれば地球の裏側に近いほど遠い国ハイチだ。しかし、全く遠いとは感じさせないのは何故だろうか?それはバンクーバーでハイチ出身の彼女が開会宣言をしたからであろうか?それとも関西在住のハイチ人Chachaさんが感動的なメッセージを投げてくれかからなのか?それともこのレポートでメキシコ地震の被災者でもあるクワテモックさんがメキシコ−KOBE−ハイチとつないでいるからなのか?

残念ながら今後、マスコミがハイチを話題にする量は激減するだろう。それでも私たちは、私たち一人ひとりのこととしてハイチと「痛みの共有」ができる。その理由は、きっとハイチから「いのちの輝き」が発せられているからであろう。このメッセージは、北海道の中学校にも、地震のあった新潟の被災者にも、中国四川省大地震の被災地にも、もちろんKOBEにも届いたはずだ。バンクーバーへの興奮にも負けないような心の祭典が、このいのちの輝きを受けとめた世界中の一人ひとりの間で繰り広げられているような気がする。私たちは世界中の一人ひとりと゛支えあいの連鎖゛を築くことができ、「KIZUNA (絆)」を育むことができる。

みなさん!ハイチを見守り続けましょう!相変わらずのご支援をよろしくお願いします。

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