2010年08月04日

ハイチ地震レポート No.46

CODEのメキシコ人研究員クワゥテモックさんから、被災地の状況を伝えるメールが届きましたのでお伝えします。
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レオガンは震源に近く、損壊の率がハイチで一番大きい街です。学校や保健施設、公的施設はすべて、家屋は9割が倒壊しました。あらゆる分野に膨大なニーズがあります。CODEを含めて約40のNGOが、レオガンの様々な地区で支援活動を行っています。ちなみにポルトープランスには400のNGOがいます。この地域では国境なき医師団が暫定的な病院といくつかの施設を開設し、多くの制限つきではありますが、運営がなされています。公共サービスが大きく不足しています。

現在ハイチが直面している最大の問題は、雨季、そしてハリケーンシーズンの到来です。例えばレオガンとグレシエでは、災害が起きたときに人々が避難するシェルターがひとつもありません。

また、失業が大きな問題となっており、新たな生計手段が簡単には見いだせません。若者について言えば、大学が閉鎖されており、仕事は無く、なすすべがありません。孤児院の子どもは食糧、衣料品、水、衛生といった多くのニーズを抱えています(再建が第一ですが)。授業を再開した学校もありますが、多くはテントであり、内部はたいへん暑くなります。ですので、内部が蒸し暑くなるまでの2〜3時間、授業が行われます。
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CODEはこれまでクワゥテモックさんの派遣を含めて調査を続けてまいりましたが、プロジェクト確定のため、8月末に理事を現地に派遣する予定です。


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2010年08月03日

ハイチ地震レポート No.45

8月1日、CODEにて「ハイチ地震の被災者によるグループ“ACSIS”の支援活動〜ハイチから学ぶ〜」と題した寺子屋セミナーを行いました。富田林在住のハイチ人、ピエールマリさんと岡智子さんを講師にお招きし、ピエールマリさんが友人のルシアンさんと共に立ち上げられた「ACSIS」という団体の活動についてお話しいただきました。

レポートNo.44に引き続き、寺子屋で伺ったお話を交えてハイチの状況をお伝えします。

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ハイチでは教会の存在がとても大きく、心の拠り所、生活の一部となっています。地震で損壊していつ崩れ落ちるかわからないような教会の建物の中に人々が集まり、祈りを捧げるといった様子をピエールマリさんも見られたそうです。他の支援団体の報告でも、被災者が協力して仮設の教会を再建したという話がありました。孤児院や学校なども教会にサポートされているものが多く、学校の9割が私立というハイチでは、教会は教育にたいへん重要な役割を果たしていると言えます。

また、支援物資の配布にあたりACSISは女性をターゲットにしたという話があり、配布を待つ列に女性ばかりがずらっと並んだ写真を見せて下さいました。女性は男性よりも家族全体のことを考える傾向があり、女性を支援すればその家族にも支援が届きやすいとACSISは考えたそうです。女性を対象にすることは様々な支援活動においてよく行われていますが、ハイチでも女性は家族を守る役目を果たしているのです。

昨日のレポートでも触れましたが、被災者に仕事が無く、復興のために仕事を創り出すことが課題となっていると、ピエールマリさんは指摘されています。こうした課題への取り組みについては、例えばUNDPが「キャッシュ・フォー・ワーク」のプログラムで、水路の清掃やガレキの除去にこれまで約11万6000人(うち4割が女性)を雇用してきました。また、UNDPとWFPとの連携で約1万3000人を雇用し、「フード&キャッシュ・フォー・ワーク」として、労働に対して食糧と現金を支給しています(UNDP、7月12日)。

なお、ハイチの復興がなかなか進まない理由として、ロイターの記事は次のような点を挙げています(アラートネット、7月26日)。
・選挙日の決定が遅れ、政治的な不確実さが投資家や支援国を妨げていること。
・3月に国際社会が100億ドルの支援を約束したものの、その支援金が少しずつしか入ってこず、長期的な再建計画が立てられないこと。
・2000万立方メートルというあまりに大量のガレキの除去が難航していること。除去したガレキを捨てる場所が無く、重機も不足している。これまでに5%未満しか取り除かれていない。
・土地政策の不明瞭さと、土地所有権をめぐる論争があること。証書や登録書類も地震で失われてしまった。

課題は山積していますが、ハイチにはエネルギーのある若者がたくさんいます。ピエールマリさんの言うように、彼らの力を活かした再建が望まれています。

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2010年08月02日

ハイチ地震レポート No.44

メーリングリストでもご案内しておりましたが、8月1日、CODEの事務所にて「ハイチ地震の被災者によるグループ“ACSIS”の支援活動〜ハイチから学ぶ〜」と題した寺子屋セミナーを行いました。

富田林在住のハイチ人、ピエールマリさんと岡智子さんを講師にお招きし、ピエールマリさんが友人のルシアンさんと共に立ち上げられた「ACSIS」という団体の活動についてお話しいただきました。

ピエールマリさん自身、1月12日の地震でお姉さんと弟さんと亡くされた被災者です。自分だけ何もしないで日本にいるわけにはいかないという気持ちから、支援活動を始められました。

ACSISは被災者に食糧や、雨よけとなるブルーシートを配布しました。こうした物資を配るだけではなくて、しんどいときだからこそ、他の人のことを思いやる気持ちを忘れないようにしようというメッセージを伝えたかったと、ピエールマリさんは言います。

ハイチ政府や多くのNGOが活動をしていますが、今だテント暮らしをしている被災者も多く、なかなか状況が改善されていません。そのつらい状況を、ACSIS代表のルシアンさんは手紙にこう綴っています。

「・・・120万人の子どもたちには希望が無く、学校へ行くこともできず、その将来を思うと苦しい状況にあります。200万人の若い女性も学校や大学に続けて通うことができず、80万人の人は仕事がありません。」
「このような生活状態に納得のいく人などいません。被災者は1月12日以降、より苦しい状況にあります。みな被災者を支援することを日々忘れてはならないと思っています。」
「一人の苦しみはすべての人のものだということをいつも忘れないで下さい。なぜなら、一人の人と他の被災者との相互関係によって、より良い生活にたどり着くことができるからです。・・・」

復興に向けて、ハイチの人たちが自らの手で地域を再建するための仕事を生みだすことが大切だと、ピエールマリさんは考えています。また、ハイチは人口の半分近くが18歳未満であり、子どもがとても多い国です。被災した子どもたちが学校に行けるようになり、希望を持てるようになることが大切だと、ルシアンさんからの手紙にも書かれています。

CODEも引き続き、ハイチの復興支援活動を続けてまいります。
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2010年05月20日

ハイチ地震レポート No.43

【ハイチ復興支援コンサート】神戸で開催

5月19日夜、神戸で「ハイチ地震復興支援コンサート」が開かれました。

これは1月12日に起きたハイチ地震の復興支援として、元駐日ハイチ大使のマルセル・デュレ氏とハイチ文化交流の会(福山市/NPO法人e&g研究所内)代表の手島裕さんが企画されたもので、収益は全額ハイチ支援に使われます。

14日に山口で始まったツアーは、あとは名古屋(21日)、横浜(22日)、東京(23日、24日)を残すところとなっています。
※詳細はこちら→ http://ww41.tiki.ne.jp/~e-and-g/

デュレ氏は冒頭に、地震は大きな被害をもたらしたが、再建に希望を持って取り組むチャンスであり、より良い国を作りたいとの思いを述べられました。また、日本の支援に感謝され、「日本の皆さんひとりひとりにどのような支援ができるかと訊ねられたら、こう答えます。毎朝飲むその一杯のコーヒーを、ハイチ・コーヒーに変えて下さい。それだけでハイチの農民を助けることができます」。そして、「いつかハイチの人があなたがたを助ける日が来るかもしれません」と、被災地・神戸の人々も経験した"困ったときはお互い様"の心を表されました。

ハイチ国民に愛され、至宝と謳われるAZOR(アゾール)さんのコンガ(打楽器)の演奏と歌声は、心に深く響く素晴らしいものでした。また、歌手Sara Renelik(サラ・レネ
リック)さんは、地震から立ち上がるハイチの人々の力強い心と勇気をダンスと歌で表現され、参加者に感動を与えました。残りのツアー日程は限られていますが、コンサートに参加できる方には、ぜひ美しいハイチの文化を直接肌で感じていただきたいと思います。

* * *

さて、ハイチの被災地では、各支援機関が仮設住宅の建設やキャンプの管理に力を入れています。その中で、地元のコミュニティの力を活かし、それぞれのコミュニティのニーズに合ったきめ細かな支援を行うための取り組みがIOM(国際移住機関)によって行われています。

UNOCHA(国連人道問題調整事務所)のReliefWebに掲載されていたレポートの日本語訳を「CODE World Voice」上で紹介していますので、ぜひご覧下さい。

◆ハイチ:IOM、避難キャンプの生活向上に向け、国中で新たな取り組み
http://codeworldvoice.seesaa.net/(日本語)
http://www.reliefweb.int/rw/rwb.nsf/db900SID/MDCS-85KDDP?OpenDocument&rc=2&emid=EQ-2010-000009-HTI(英語)

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